商標出願公開制度とは?特許出願公開制度との違いは?

商標出願公開制度とは、商標登録出願の後に、出願書面に書かれたことが商標出願公報に載って広く発表される制度をいいます(商標法第12条の2)。商標登録出願は出願順に一週間から二週間程度で公開されます。ただし、出願のキーワードが検索の対象となるには1ヶ月から2ヶ月程度を要します。特許出願のケースでは出願日から一年半後に出願公開があります。

索引

(1)出願公開とは?

(1-1) 出願公開とは何か?

商標出願公開とは、商標登録出願の後に、出願書面に書かれたことが商標出願公報に載って広く発表されることです(商標法第12条の2)。

商標登録の願書を特許庁に提出すると、早ければ一週間か二週間程度で出願公開されます。

電子出願で商標登録出願すると二週間足らずで公開されます。紙により願書を特許庁に提出した場合には電子化作業が追加されますので、公開時期は電子出願の場合よりも遅くなる場合があります。

特許庁のウェブサイトから閲覧できる特許情報図書館(J-PlatPat)により商標登録出願の内容が検索で分かるようになるまでには1〜2ヶ月程度です。

商標出願公報の発行と平行して、キーワードを特許情報図書館のデータベースに入力しないと、検索結果に対象となる商標登録出願がヒットしません。キーワードのデータベースへの登録にタイムラグが生じます。

このため、商標出願公報の発行日と、特許情報図書館での検索結果表示日とは一致しないのです。

(1-2) 掲載される商標の特徴とは?

商標出願の記載を関係者以外に対しても公開されるので、現時点でどの商標の出願があったか知ることができます。

ただし、商標の内容が控除良俗に反すると特許庁長官が判断した場合には、商標や指定商品・指定役務の記載が出願公開の項目ではなくなります。

(1-3) 商標公報との違い

商標公報は、審査を無事通過して商標権が生じた商標が載るのに対し、商標出願公報は、審査が未だ完了していない商標も載る点が異なるのです。

よくネット等で商標出願公報に掲載されている商標を見つけて「商標権が取られている」とうわさになる場合がありますが、これは正しくありません。

商標出願公報と商標公報の見分け方は以下の点に着目します。

  • 商標出願公報:出願された段階で審査中のもの(商願2017-○○○○○のように「商願」の文字あり)
  • 商標公報:登録されて商標権が生じたもの(商標登録第○○○○○○○号のように「商願登録」の文字あり)

間違えやすいので混同しないようにしましょう。

(1-4) 掲載される公報の種類により、発行時期が異なる

商標公報は、審査を無事通過して商標権が生じた商標が載るのに対し、商標出願公報は、審査が未だ完了していない商標も載る点が異なるのです。

よくネット等で商標出願公報に掲載されている商標を見つけて「商標権が取られている」とうわさになる場合がありますが、これは正しくありません。

商標出願公報と商標公報の見分け方は以下の点に着目します。

(2)出願公開で分かる内容

(2-1) 出願公開で分かる情報とは?

商標出願公報を参照すると、商標登録出願の中身が判明します。

出願人の名前と住所情報

商標登録出願をすれば、個人や法人に限らず、名前と住所が公開されます。

なお、名前と住所が公開されることを防ぐために虚偽の住所を記載した場合には、特許庁からの連絡書面を受け取ることができず、結局はせっかく商標登録出願しても審査に合格できません。

また仮に審査に合格できたとしても書面を受け取ることができなければ、登録の手続ができないのでやはり権利が失効します。

出願番号と出願日

出願番号には西暦が表示されていますので、出願番号を見れば何年に出願された商標か分かります。また同じ内容の出願については出願日が早い人の出願のみが登録されます。

商標と指定商品・指定役務

商標も指定商品・指定役務も出願した後は変更することができません。指定商品または指定役務に関しては狭くすることが可能です。

(2-2) 出願公開されている商標は使用してもよい?

他人の権利にぶつからない範囲であれば商標は使用可能です。

出願人は、審査の通過後、商標権が生じた後に商標を使うことをお奨めします。審査で不合格になり、結局商標の使用が認められない結論になった際は、商品パッケージ等が全て作り直しになるからです。

また他人が出願している商標については将来登録されるかも知れないことを見越して、出願されている商標を使わない方がトラブルに巻き込まれる心配がなくなります。

(3)出願公開の効果とは?

(3-1) 出願公開の効果

特許出願のケースでは出願公開は、他人が許可なく出願中の発明を実施したケースに備えて保証金請求権が発生する要件の一つですが、商標登録出願の場合は特別な権利は発生しません。

特許庁に対する情報提供

間接的な効果ですが、商標登録出願が公開されると他人が商標を出願していることが分かります。

出願中である商標の登録阻止を目的として特許庁へ情報提供が可能です。

なお特許庁に情報提供をしたとしても、その内容を審査官が採用するかどうかは審査官の採用にまかされていて、必ず情報提供の内容を検討するわけではありません。

仮に情報提供に失敗して商標権が発生した場合には、特許庁が商標登録をしたことに対する異議申立や無効審判の請求が可能です。

(4)特許出願公開との違いは?

(4-1) 特許出願公開とは何か?

特許出願公開とは、特許出願がされたら出願書類に記載された発明の内容が特許出願公報により、出願日から1年半後に公開されることです(特許法第64条)。

商標出願の場合は出願が受け付けられると、直ぐに出願の記載事項の公開があるのに対し、特許出願のケースでは出願が受理されてから1年半経ってから公開のあるところが違います。

特許出願の発明内容は他人に知られたくない最新研究内容が含まれているため、改良発明の準備期間を確保する意味で出願後すぐに公開はせず、一定期間経過後に公開されます。

また特許出願の場合は申請により審査期間を短くできる早期公開制度がありますが、商標出願には早期公開制度がないのです。

さらに商標登録出願も特許出願も、権利を得る前提では内容の公開を防ぐ手段がないです。

なぜ権利内容の公開を防ぐことができないかといえば、記載事項の公開がないなら、商標の信用も発明の記載事項も保護の対象外となってしまいます。

公開されていないものは誰も分からないので保護ができないからです。保護のためには公開制度が必要になります。

ファーイースト国際特許事務所
所長弁理士 平野 泰弘

03-6667-0247


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