あの大企業のロゴも記号商標?記号商標と図形商標の違いを解説!

記号商標とは、記号のみによりできている商標をいいます。商標法上は、記号を文字や図形とは別に扱っていますので、記号は文字や図形とは違うと考えます。文字商標のケースでは他の文字に埋もれてしまい判別しにくくなるデメリットがあります。これに対して記号商標は他の文字に埋もれることなく目立つメリットがあります。

索引

(1)記号商標とは

(1-1) 文字が入っていない

記号商標とは、記号のみによりできている商標です。商標法上は、記号を文字や図形とは別に扱っていますので、記号は文字や図形とは違うと見ます。

(1-2) 比較的簡素化されているマーク

記号商標は、比較的簡素化されているマークです。記号商標は、意味とか発音が分からなくてもよいです。もちろん意味とか発音が分かる記号商標も存在します。

文字商標のケースでは、文字商標の前後に他の文字があると文字商標が他の文字に埋もれてしまい判別しにくくなるデメリットがあります。

これに対して記号商標のケースでは、記号商標の周囲に他の文字があっても、他の文字群があってもその中に埋もれず目立つメリットがあります。

記号商標の特徴は、雑誌や新聞など、文字の多いメディアに表示されても目立つ点にあります。そういった点は図形商標と同様です。

ただし図形商標のケースは複雑過ぎると逆にウェブサイトの画像背景の中に溶け込んでしまい、これも目立たなくなる要因になります。

記号商標は、文字商標よりも簡単に目立ち、図形商標よりも背景に溶け込み難いといえます。

記号商標の一番のデメリットは、人気が高くて多くは既に取り尽くされている点です。

(1-3) 記号商標と図形商標の違い

商標法上、これなら記号商標でそれ以外は図形商標等の明確な境界はないです。

あえてざっくり表現すれば、記号商標は、何らかの意味や読み方を伝えるマークのうち、文字がないものです。

これに対して図形商標は図の形とか模様があるマークで、特別な意味がマークから読み取れない商標です。

(1-4) 記号商標の例

記号商標で外せないのが”ベンツマーク”です。おそらくこの記号商標をみて、それが何か分からない人は少ないと思います。

図1 記号商標の具体例


特許庁公開の商標公報より引用

図1の右側の国際商標登録第1284247号は、文字の”ARROW”をデザイン化したものですが、ほとんど文字かどうかが分からなくなっています。

(1-5) 図形商標の例

図形商標を図2に示します。図2の左側は世界的に有名なNGOである世界自然保護基金の図形商標です。また図2の右側はカナダの東西銀行の図形商標です。

両者ともマークというよりは、立派な絵画作品の領域に入るレベルです。これらの図形商標は、商標権に加えて著作権でも守られます。

図2 図形商標の具体例


特許庁公開の商標公報より引用

(2)記号商標の検索の仕方

(2-1) 特許情報プラットフォーム

記号商標の調査は特許庁のHome Pageから利用のできる特許情報プラットフォームでできます。ネットで特許庁のページに行き、右上にある特許情報プラットフォームを選択します。

(2-2) 図形等商標検索

図3の”図形等商標検索”を選びます。この画面で記号商標を検索可能です。ただし図形等分類の情報を入れることが求められます。

図3 図形等商標検索の画面

図形等分類の情報を調べるために、図形等分類表に移動します。この図形等分類表で記号商標の手がかりになる図形等分類情報を選びます。

図4 図形等分類表の画面

ここでは「27 書体、数字」を選択してみましょう。

図5 書体、数字の画面

さらに「27.5 特殊な書体で表現された文字」を選択してみましょう。

図6  特殊な書体で表現された文字の画面

ここで例えば「27.5.1.01 A,a」を選択すれば、一番下の「図形等商標検索の検索条件」に図形等分類情報がコピーされます。

右のセットを押すと、図3の図形等商標検索画面に戻ります。

図7  図形等分類情報が入力された検索画面

検索ボタンを押すと一覧が表示されます。

(2-3) 商標の一覧を表示

検索結果が多すぎて結果を表示できないときは、図7の「登録日又は出願日」の欄に、例えば”20160101:20170101″と打ち込みます。

これは2016年の1月1日から2017年の1月1日までを検索しなさい、との意味です。この西暦を表す半角数字を適当に変更します。そうすると検索結果を減らすことができます。

一発で目的のものを探すのは難しいでしょうが、何度か試行錯誤をするうちにコツが分かってくると思います。

(3)記号商標の審査基準

(3-1) 特許庁の審査をパスできない記号商標があります

記号商標ですが、単純すぎる記号商標は特許庁の審査にパスできません。申請してもアウトになる記号商標を説明します。

簡単すぎる記号商標

簡単すぎる記号商標は、申請しても特許庁の審査で落とされます。簡単すぎる記号商標はみんなが使うものであり一人に独占させる理由もないからです。

【審査にパスできない記号商標】

  • 一文字分の記号商標:”@” “#” “$” “%” “&” “+” “*”等
  • 二文字分の記号商標:”@$” “@#” “@$” “@%” “@&” “@+” “@*”等

既に他人が商標権を持っている記号商標

先に商標権を取られた記号商標があれば、この記号商標の商標権と抵触関係となる記号商標は特許庁で落とされる結果になります。

商標権は独占権であり、最初に手続した者に対してのみ商標権を与える先願主義で運用されています。後から申請した者が商標権を得るなら独占権ではないです。

(4)まとめ

文字商標の強みは文字商標で表される文字列を独占できる点にあります。このため最初に登録するのは文字商標から入るのがよいです。

ただ文字商標は上記で説明した通り、他の文字情報に埋もれてしまい目立たないという欠点があります。この欠点を埋めるために記号商標の登録を検討するのがよいです。

ファーイースト国際特許事務所
所長弁理士 平野 泰弘

03-6667-0247


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